地元の「文学」巡り、映像に 武蔵野大学 実録&ドラマの異色作を劇場公開 4回限定 各回トークショーも

武蔵野大学文学部(「第十二期 土屋ゼミ」企画)が「西東京と文学」をテーマにした映像作品「ウエスト・トウキョウ・ストーリー」を完成し、12日、14日、21日に渋谷アップリンクで上映します。

(※編集部注 イベントは終了していますが、地域情報として掲載を継続しています)

映画のチラシ

五木寛之ら5人に焦点

88分ある同作品は、ドキュメンタリーとドラマがほぼ半々で構成されるユニーク作。

文学者として、五木寛之(小説家)、松本清張(同)、茨木のり子(詩人)、こうの史代(漫画家)、秋山駿(評論家)の5人を取り上げています(秋山さん夫人の法子さんも、装丁家としてクローズアップしている)。

当初は、授業の一環で文学ゆかりの地を歩き、ドキュメンタリーを約20分で仕上げたものでしたが、それに興味を持ったプロ映像作家がドラマパートを入れて「見せる作品」にすることを提案。学生たちも情熱を持って取り組み、劇場上映できるまでの作品になりました。

この間、この取り組みが行われたことで、田無神社から取り払われていた五木寛之と同社の関係を説明する看板が復活するなどの成果もありました。

指導した土屋忍教授(右)と助監督を務めた菊池典明さん

藤村女子高等学校合唱団が茨木のり子作詞校歌を披露

また、同作では、西東京市に長く暮らした茨木のり子が作詞した藤村女子高等学校(武蔵野市)の校歌も紹介されますが、この詞は詩人らしく、1・3番と2番の詞の長さが違うという異例なもの。この独特の節回しを同校合唱団が歌うという、映像ならではの見どころも収録されました。

 

「西東京と文学」をテーマに

助監督として全取材に立ちあった4年生の菊池典明さんは「個々の文学者を通して『西東京と文学』という大きな物語を作ったつもりです。学生たちが、作家や作品を通して世界と向き合ったというのを感じていただければ」と話しています。

上映会は4回限りで、各回、トークショーも予定しています。鑑賞料1500円。チケットの問い合わせは同劇場(03・6825・5503)へ。

(※編集部注 イベントは終了していますが、地域情報として掲載を継続しています)

作品ホームページ(https://wts2016.wix.com/west-tokyo-story)あり。

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